新築の注文住宅で予算オーバーを防ぐ|原因や削るところをわかりやすく解説

新築の注文住宅で予算オーバーを防ぐ|原因や削るところをわかりやすく解説

注文住宅は、理想の家づくりができる反面、気づけば予算オーバーになりやすい点に注意が必要です。

そこで本記事では、予算オーバーになる主な原因を整理したうえで、削っても問題ない部分と削ってはいけない部分をわかりやすく解説します。

マイホームの計画を進めている方は、ぜひ資金計画の見直しに参考になさってください。

コラムのポイント
予算オーバーを防ぐには、本体工事費だけでなく付帯工事費、諸費用を含めた総額ベースで資金計画を立てましょう。
耐震性能や断熱性能、外壁の耐久性などの住宅性能は、安全性や長期的なコスト増加に直結するため削らないことをおすすめします。
補助金制度については、なるべく早めにハウスメーカーや工務店に相談し、実質的な費用を軽減できないか確認してみましょう。

注文住宅で予算オーバーする主な原因

注文住宅で予算オーバーする主な原因

はじめに、注文住宅で予算がオーバーしてしまう主な原因を確認していきましょう。

こだわりを詰め込みすぎてしまった

注文住宅では、「せっかくだから」という気持ちでオプションを次々と追加してしまいがちです。

広めのLDK・開放的な吹き抜け・冬も快適な床暖房などのこだわりを次々と叶えていった結果、費用が積み重なって予算オーバーになることはめずらしくありません。

予算内で満足度の高い家づくりを叶えるには、こだわりたい部分に優先順位をつけておくことが重要です。

オプションや仕様変更を積み重ねてしまった

注文住宅でオプションの追加や仕様変更を積み重ねた結果、予算オーバーとなってしまうケースも多くみられます。

マイホームを建てるからには、キッチンのグレードアップや造作収納の追加など、オプションを増やしたくなるところです。

しかし、あれもこれもと追加しすぎてしまうと、最終的な見積もりで大幅な予算オーバーとなってしまいます。

また、着工してから「やっぱりこっちに変えたい」と仕様変更を依頼した場合、建材のキャンセル料や追加購入費によって割高になることもあるので注意しましょう。

付帯工事費や諸費用を見落としていた

本体工事費についてしか考慮しておらず、付帯工事費や諸費用について後から知り、予算オーバーになるケースもみられます。

付帯工事費には、地盤調査・地盤改良工事費や整地工事費、電気やガス、給排水の工事費などが含まれて総額の20%ほどを占めるため、決して安価ではありません。

登記費用や火災保険料、住宅ローン手数料などの諸費用も10%ほどかかるため、本体工事費以外で総額の約30%が上乗せされると想定しておきましょう。

地盤改良費が想定外にかかってしまった

付帯工事費に含まれる地盤改良工事ですが、土地購入後に地盤調査を実施してはじめて費用が判明するため、当初の想定より高くなってしまうケースもみられます。

地盤の状態で工法や費用は異なり、場合によっては100万円以上になることもめずらしくありません。

予算オーバーを防ぐには、土地選びの段階から地盤リスクを想定しておき、予備費として組み込んでおくことが大切です。

外構工事の費用を計画段階で含めなかった

注文住宅の計画段階において、建物本体については十分に検討しながら、外構工事の費用を後回しにするケースも多く見られます。

しかし、門扉・フェンス・駐車場・玄関アプローチなどの整備は高額になりやすく、規模によっては数百万円ほどかかることもめずらしくありません。

「外構に充てる予算が残っていない」と気づいても、削れる部分には限界があるため、全体の10〜15%を目安として予算を確保しておくことが重要です。

資金計画・予算設定が曖昧だった

そもそもの資金計画が曖昧なまま家づくりを進めてしまったことで、注文住宅の予算オーバーを招く場合があります。

「◯万円ほどあれば建てられるはず」という感覚的な予算設定では、本体工事費・付帯工事費・諸費用・外構費のすべてをカバーできません。

総費用の全体像を把握したうえで、余裕資金をある程度残した資金計画を立てましょう。

ハウスメーカーや工務店の選定を誤った

注文住宅の予算オーバーは、ハウスメーカーや工務店の選定ミスが原因になることもあります。

見積もりの安さだけで選んだ結果、契約後に仕様変更や追加工事を促され、最終的にコストが膨らむケースがあるためです。

価格だけでなく、見積もりの透明性やこれまでの施工実績、口コミなどを総合的に比較したうえで、信頼できる依頼先を選びましょう。

補助金制度をうまく活用できなかった

注文住宅の建築時には、省エネ性能や子育て支援を対象とした国の補助金制度が複数用意されています。

しかし、制度の存在を知らなかったり、申請のタイミングを逃したりして活用できないケースも少なくありません。

数十万〜百万円以上の補助を受けられる制度もあるので、予算オーバーを防ぐには積極的に利用したいところです。

補助金は着工前の申請が条件となるものが多く、契約後に慌てて調べても間に合わない恐れがあるので、ハウスメーカーや工務店と事前に確認しておきましょう。

注文住宅の予算オーバーを防ぐために削るところ

注文住宅の予算オーバーを防ぐために削るところ

「見積もりを出してみたら予算オーバーになってしまった」とお悩みの場合、調整できそうな部分を見直すことが重要です。

ここからは、費用を削っても住宅の性能的には問題がない点についてご紹介します。

建物の形状・構造

注文住宅の予算オーバーを防ぎたい場合、建物の形状や構造について次の費用を削減してみましょう。

  • 総2階建てにして屋根・構造材を減らす
  • 屋根形状を凝ったデザインではなくシンプルなものにする
  • 外壁・平面の凹凸を減らしてキューブ型や長方形に近い形にする
  • 延べ床面積を削減する

これらの工夫を組み合わせることで、建材費や施工の手間を大幅に抑えることができます。

総2階建てでシンプルな屋根形状を採用した場合は特にコスト削減効果が高く、予算内で希望の間取りを実現しやすくなります。

間取り・内装

注文住宅にかかる費用を予算内に収めるために、間取りや内装については次のような対策をとりましょう。

  • 玄関ホールを省略してリビング直結にする
  • 部屋数を減らす
  • 窓の数を減らす、サイズを縮小する
  • 収納スペースを最小限に抑える
  • リビング階段を設けて廊下スペースを削減する
  • 和室をなくして洋室のみにする
  • 造作家具を減らして既製品で対応する
  • 仕切り壁を減らしてカーテンや引き戸、パネルドアを活用する

こういった間取りや内装の見直しは、建材費だけでなく施工コストや工期の短縮にもつながります。

優先したい空間と妥協してもいい部分を事前に話し合い、部屋数や収納などを減らしすぎないように注意しましょう。

設備

注文住宅の予算オーバーを防ぐためには、次のような設備面での費用削減も重要となります。

  • 水回り設備のグレードを標準仕様でそろえる
  • 太陽光発電の導入を慎重に判断する
  • カーテンやブラインドを既製品にする

設備のグレードを高いものから標準仕様に変えるだけで、数十万円単位のコスト削減も可能です。

太陽光発電の導入を検討している場合、初期費用の回収期間をしっかりシミュレーションしたうえで、本当にコストパフォーマンスが高いか慎重に判断しましょう。

外構・その他

外構は、注文住宅を建てる際に費用が膨らみやすいポイントです。

予算オーバーとなってしまった場合、次のような工夫を取り入れましょう。

  • 外構工事を最小限に抑えて入居後に施工する
  • オープン外構にして工事費用を抑える
  • 宅配ボックスなどエクステリアのオプション品を省く

外構工事は後から追加・変更がしやすいため、入居時は必要最低限の工事のみ行い、生活しながら整備するのもおすすめです。

また、フェンスやブロック塀が不要なオープン外構であれば、施工費を大幅に削減でき、開放的な印象を与えるデザイン的なメリットもあります。

宅配ボックスなどの設置は、入居後に必要性を実感してから検討しても遅くはありません。

注文住宅で削ってはいけない費用

注文住宅で削ってはいけない費用

注文住宅で予算オーバーになるのを防ぎたい場合も、削ってはいけない費用があるため注意しましょう。

削ってはいけない主な費用は次の通りです。

カテゴリー具体的な内容削るとどうなるか
耐震・構造性能耐震等級3の確保地震時に家が倒壊するリスクが高まる ​
断熱・気密性能断熱材のグレード・厚さ
高性能サッシ
夏暑く冬寒い家になる
光熱費が高くなってしまう ​
外壁・屋根の耐久性耐久・防水性の高い外壁材や屋根材10年ごとの塗装・修繕費増加
雨漏りリスクも上昇 ​
防犯・セキュリティ防犯ガラス
センサーライト
空き巣被害や不法侵入のリスクが高まる ​
耐火・防火対策防火仕様の建材
火災報知器の設置
火災時に延焼拡大・近隣への被害リスクが上がる ​

上記は、住宅の耐久性や暮らしやすさ、安全性などに直結するポイントのため、費用を削ることはおすすめできません。

長く安心して暮らせる家を建てるためには、住宅性能に関わる部分以外で費用を調整しましょう。

バリーズでは、プロのインテリアコーディネーターがプランニングした家を、1,800万円〜(税抜)のワンプライスで提供しています。

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予算オーバーを防ぐためにやるべきこと

予算オーバーを防ぐためにやるべきこと

注文住宅の予算オーバーを防ぐには、次の3つのポイントを押さえておきましょう。

総費用で予算を立てる

予算オーバーを防ぐ第一歩は、本体工事費だけで考えないことです。

家づくりにかかる費用は、本体工事費・付帯工事費・諸費用から成り、坪単価と延床面積の計算だけで予算を立ててしまうと、計画が崩れてしまうリスクがあります。

思わぬ予算オーバーを防ぐためにも、最初から総費用ベースで予算の上限を決めておきましょう。

優先順位を最優先・優先・不要で分類する

予算内に収めるには、希望する設備や仕様をすべて盛り込もうとしないことが大切です。

注文住宅を建てる際の優先順位を、「最優先(絶対に譲れない)」「優先(できれば叶えたい)」「不要(なくてもよい)」の3つに分類しましょう。

例えば、次のように分類できます。

最優先(絶対譲れない)

  • 耐震性能
  • 断熱・気密性能
  • 立地・通勤通学の利便性
  • 家族構成に合った部屋数と間取り

優先(できれば叶えたい)

  • 回遊動線・ランドリールームなどによる家事動線の最適化
  • ウォークインクローゼット・パントリーなど収納スペースの充実
  • 水回り設備のグレードへのこだわり
  • 在宅ワーク用のスペース

不要(なくてもよい)

  • ゲストルーム・客間
  • ビルトインガレージ
  • 高級内装材や装飾
  • 高額なスマートホーム設備

上記のように優先順位が明確になると、コストを削る際に迷わず判断できます。

最優先以外の項目については、予算に余裕が生まれたときに検討しましょう。

補助金・税制優遇制度を事前にチェックする

補助金や税制優遇を活用すれば、実質的な負担額を大きく減らせます。

例えば「みらいエコ住宅2026事業」を利用すれば、数十万〜百万円以上の補助金が交付されるため、費用を抑えたい場合に助かります。

対象世帯対象住宅補助額
( )は1~4地域
すべての世帯GX志向型住宅110万円/戸(125万円/戸)
子育て世帯または若者夫婦世帯長期優良住宅75万円/戸(80万円/戸)
古家の除却を行う場合95万円/戸(100万円/戸)
ZEH水準住宅35万円/戸(40万円/戸)
古家の除却を行う場合55万円/戸(60万円/戸)

〈出典〉みらいエコ住宅2026事業概要資料|国土交通省

住宅ローン控除では、以下の控除率で所得税や住民税が控除され、家計にかかる負担をできる限り抑えられます。

※右にスクロール可能です

区分 住宅性能 借入限度額(元本上限)子育て世帯&若者世帯 借入限度額(元本上限)その他の世帯 控除期間 控除率
新築住宅・買取再販住宅
(対象面積40㎡〜)
認定住宅 長期優良住宅ほか 5,000万円 4,500万円 13年 0.7%
ZEH住宅&GX志向型住宅ほか 4,500万円 3,500万円 13年 0.7%
省エネ基準適合住宅※3 3,000万円 2,000万円 13年 0.7%
既存(中古)住宅
(対象面積40㎡〜)
認定住宅 長期優良住宅ほか 4,500万円 3,500万円 13年 0.7%
ZEH住宅&GX志向型住宅ほか 4,500万円 3,500万円 13年 0.7%
省エネ基準適合住宅※3 3,000万円 2,000万円 13年 0.7%
一般住宅(省エネ基準非適合) 2,000万円 13年 0.7%

〈出典〉令和8年度住宅税制改正概要 |国土交通省

補助金や住宅ローン控除については、こちらの記事をごらんください。

バリーズでは、無理のない資金計画を提案するだけでなく、住宅ローンの相談や補助金の申請についてもフォローしています。

バリーズの家づくりに関して気になる方は、こちらもごらんください。

予算オーバーを防ぐには規格住宅もおすすめ

注文住宅は、設計の自由度が高く理想の家づくりを叶えられるのはメリットですが、予算オーバーになりやすい点に注意が必要です。

「理想を叶えながらも、コストパフォーマンスの良さも重視したい」とお悩みの場合、規格住宅も検討してみましょう。

ちなみに、規格住宅と注文住宅の違いは次の通りです。

項目規格住宅注文住宅(フルオーダー)
設計の自由度比較的低い
用意されたプランから選択可能
高い
間取りや仕様を一から決められる
費用比較的安い
費用が分かりやすい
高くなりやすい
最終費用が見えにくい
工期短い
打ち合わせの負担も少ない
長い
打ち合わせの負担も多い
完成イメージとのギャップ少ない
モデルプランが確認しやすい
生じやすい
完成まで想像しにくい
資材・設備の品質プロが厳選した組み合わせ自由に選べる
土地の選択自由に選べる自由に選べる
カスタマイズ性一部オプション追加は可能ほぼ無制限にこだわりを反映可

規格住宅は、ハウスメーカーや工務店があらかじめ用意した間取り・デザイン・設備のプランの中から選んで建てる住宅のため、費用が比較的安く、工期も抑えられるのが特徴です。

部分的にオプションを追加したり、プランをカスタマイズすることも可能なので、「理想を叶えながら、コストパフォーマンスのいい家づくりを実現したい」というニーズにも応えることができます。

また、規格住宅はプランと仕様があらかじめ決まっているため、追加変更が生じにくく、見積もりと完成時の費用にズレが起きにくいのもメリットです。

前もって仕様などが決まっていることで、思わぬ予算オーバーを防止できます。

まとめ

注文住宅で予算オーバーを防ぐには、総費用ベースでの資金計画・こだわりへの優先順位づけ・補助金の事前確認が欠かせません。

費用を削る際は、耐震・断熱・外壁の耐久性など住宅性能に直結する部分は守り、形状のシンプル化や設備グレードの見直しで調整しましょう。

また、コストパフォーマンスを重視するなら規格住宅も有力な選択肢です。

バリーズでは、住宅や家具、生活雑貨、インテリアコーディネート代なども含んだワンプライスの家を1,800万円台〜(税抜)で提供しています。

「予算オーバーを防ぎつつ、おしゃれで快適なマイホームを建てたい」とお悩みの際は、お気軽にお問い合わせください。

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