平屋は「暑い」「高い」と後悔する?注意したいデメリットと後悔しないための対策を解説
近年人気が高まる平屋住宅ですが、「夏が暑い」「建築費用が高い」といった後悔の声も見られます。
ワンフロアで快適に暮らせる一方で、断熱性能や間取り、プライバシーへの配慮が不十分だと、想定外のトラブルに悩まされるケースもあるため注意が必要です。
そこで本記事では、平屋のデメリットと後悔しないための具体的な対策を詳しく解説します。
| コラムのポイント |
|---|
| ・平屋はその構造上夏に暑くなりやすいため、適切な断熱・遮熱対策が欠かせません。 ・基礎と屋根の面積が広く坪単価が高くなりやすいので、シンプルな屋根形状や正方形に近い間取りを採用して費用を抑えましょう。 ・天窓や中庭の設置、高基礎構造の採用により、採光・通風・水害リスクなどの課題に対応することも重要です。 |
目次
【平屋のデメリット】よくある7つの後悔ポイント

「平屋にしなければよかった」と後悔してしまうポイントとして、よくある7つのケースをご紹介します。
夏が想像以上に暑い
平屋は屋根と居住スペースとの距離が近いため、夏場の直射日光による熱が室内に伝わりやすく、「想像していた以上に暑い」と後悔するケースがあります。
日中に屋根全体が太陽熱を受け続ける影響で、エアコンの効きが悪く感じたり、電気代が予想以上にかかることもあるため注意が必要です。
室内温度が上がりづらい家にするために、平屋を建てる際には断熱性能にこだわりましょう。
建築費用(坪単価)が二階建てより高い
基礎と屋根の施工面積が広い平屋は、同じ延床面積の二階建てと比較すると、坪単価で約1割~2割程度高くなる場合があります。
基礎工事や屋根工事の規模が大きいと、鉄筋コンクリートや屋根材、防水シート、垂木、断熱材などの量が増えるほか、施工日数も伸びるので、結果として建物全体のコストが割高になるためです。
例えば延床面積が30坪の場合、平屋は30坪分の基礎と屋根が必要ですが、総二階建ての家なら15坪分で済み、その分建築費用を抑えられます。
これにより、「広さは変わらないのに、総二階建てより高くなった」と後悔するケースはゼロではありません。
日当たり・風通しが悪い
平屋は建物の高さが低いため、周囲の状況によっては採光や通風の確保が難しくなります。
住宅密集地の場合は隣家の影が平屋全体にかかりやすく、日中でも暗い部屋が生まれがちです。
また、ワンフロアのみで完結する構造上、窓から遠くなる中央部の部屋は自然光が届きにくく、風通しも悪くなりやすいため、「昼間でも電気をつけなきゃいけない」「空気がこもりやすい」と後悔する恐れがあります。
プライバシーや防犯面に不安がある
平屋はすべての居住スペースが一階に集約されるため、「外からの視線が気になる」と悩むケースもめずらしくありません。
道路や隣家から室内が見えやすい配置にしてしまうと、カーテンを閉めたまま生活することになり、閉塞感の強い住まいとなってしまいます。
また、すべての窓が地上階にあることで、盗難・侵入されやすいといった防犯面のリスクも課題の一つです。
収納が足りない
平屋は、ワンフロアに居室をすべて配置する必要があり、その影響で収納スペースが不足しがちです。
ご家族が多い場合や荷物が多い世帯の場合、居住スペースを優先するあまりに収納スペースを確保できず、結果として部屋が散らかってしまうケースも少なくありません。
収納しきれないことで生活感も増え、「おしゃれな家にしたかったのに片付かない」と後悔する恐れがあります。
プライベート空間がない
平屋は、ワンフロアに生活が集約されており、家族間でのコミュニケーションを取りやすいのは魅力ですが、個人のプライベート空間を確保しにくい側面もあります。
二階建てであれば、一階は団らんの場として、二階をプライベートスペースとして使い分けも可能ですが、ワンフロアのみの平屋ではそういった分け方ができません。
プライベート空間まで考慮して間取りを設計していないと、「在宅ワークで集中できない」「来客時に生活空間を分けられず不便」と悩んでしまいます。
水害時のリスクが不安
平屋は、二階建てのように垂直避難ができないため、大雨や台風による浸水被害が発生した際に避難場所がありません。
家財道具を二階に運び上げて被害を抑えるのも難しく、万が一浸水してしまった場合は、多くの損害を被る恐れがあります。
近年は気候変動の影響で豪雨災害も増えており、ハザードマップで浸水想定区域に指定されている地域では、とくにリスクが大きいため注意が必要です。
平屋を選んで後悔しないためにおすすめの対策

「平屋にしなければよかった」と後悔するのを防ぐためには、夏の暑さや建築費用、採光・通風などの問題に対策をとる必要があります。
ここからは、押さえておきたい対策方法を確認していきましょう。
夏の暑さについての対策
平屋は夏に室温が上がりやすい恐れがありますが、次のような対策をとって快適な空間を保ちましょう。
- 屋根に高性能な遮熱シートを施工する
- セルロースファイバーや吹付ウレタンフォームなどの断熱材を厚く施工する
- 粘土瓦やセメント瓦など、断熱性能の高い屋根材を採用する
- Low-E複層ガラスなど遮熱・断熱効果の高い窓を設置する
- 勾配天井にすることで、できる限り熱気を逃がす空間にする
平屋は屋根面積が大きく直射日光の影響を受けやすいため、暑さ対策が重要です。
屋根の断熱・遮熱性能を高めることで、室内への熱の侵入を最小限に抑えましょう。
窓から入る熱も大きな要因となるため、遮熱性能の高い窓ガラスを選ぶことも効果的です。
バリーズでは、設備の自社開発や大量仕入れ、広告費の削減などでコストを抑えることにより、断熱性能の高いZEH水準の住まいに対応しています。
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建築費用についての対策
平屋は坪単価が高くなりやすいのがデメリットですが、次のような対策をとることで費用を抑えることもできます。
- 片流れ屋根・切妻屋根・陸屋根などのシンプルな屋根形状にする
- 間取りを正方形に近い形にすることで、基礎と屋根の面積を抑える
- 階段や2階構造材が不要な点を活かし、廊下レス間取りにするなど設計を最適化する
- 延べ床面積を必要最小限に抑えて、建築費用や土地の取得費用を抑える
平屋の建築費用を抑えるには、屋根形状をシンプルにし、間取りを正方形に近づけましょう。
これにより表面積を最小化できるため、施工費用を軽減できます。
また、平屋は階段や二階の構造材が不要な点がメリットとなるため、その分を活かして廊下のない間取りにしたり、リビング・ダイニング・キッチンをひとつながりの空間にすることで、費用を抑えることも可能です。
こちらの記事では、平屋をできる限り安く建てる方法を解説しています。
コストパフォーマンスを重視して家を建てたい方は、こちらの記事もごらんください。
日当たり・風通しについての対策
日当たりや風通しも良好な平屋にするためには、次のような対策をとりましょう。
- 天窓(トップライト)を設置して上部からの採光を確保する
- 高窓を設置してプライバシーを保ちながらも通風を確保する
- 中庭やテラスを設置して、大きな窓から自然光と風を取り込む
- 周辺建物の高さを事前に確認して配置を工夫する
周囲の建物に影響されずに採光や通風を確保するには、天窓や高窓、中庭の設置が効果的です。
リビングに面する形で中庭やテラスを設ければ、家族団らんの場がより開放的で明るい空間となります。
また、家を建ててから間取りに後悔することのないように、事前に周辺の建物について確認しておくことも欠かせません。
プライバシー・防犯についての対策
平屋ならではの「外からの視線が気になる」「プライバシーを確保できない」といったお悩みを解決するには、次の対策をとりましょう。
- 防犯ガラスや面格子を採用する
- 人感センサー付き照明を出入口や窓周辺に設置する
- 防犯カメラを玄関・窓周り・敷地出入口に設置する
- 外構設計では死角を減らすことを考慮する
- 植栽で外からの視線を遮る
プライバシーや防犯面のリスクをできる限り抑えるには、防犯ガラスや面格子などのハード面の対策にあわせて、センサー付き照明や防犯カメラなどによる対策を組み合わせましょう。
また、植栽によってプライバシーを確保しつつも、死角を作らないように外構設計を工夫することで、より安全性を高められると期待できます。
収納不足についての対策
「居住スペースを広くしたら、収納が足りなくて困っている」と後悔しないために、次の対策が効果的です。
- ロフトスペースを設置して天井高を活用する
- 壁面収納を天井近くまで設置する
- 床下収納を活用する
ワンフロアのみの平屋は収納スペースが限られやすいですが、縦方向の空間を最大限に活用することで、収納不足を抑えられます。
ロフトや小屋裏収納、床下収納など、デッドスペースになりがちな場所を有効活用しましょう。
壁面収納を天井近くまで設置すれば、床面積が限られる中でも収納力を高められます。
プライベート空間の不足についての対策
「テレワーク中に集中できない」「一人でリラックスできない」といったお悩みを解決するには、間取りを考える際に工夫が必要です。
- LDKや中庭を中心に部屋を配置して音や視線を分散させる
- 可動式の間仕切りで空間を仕切る
- 天井高や床レベルに変化をつけてゾーニングする
寝室や書斎などのプライベート空間は、中庭やLDKを挟んで離して配置しましょう。
これにより、音や視線が直接伝わりにくくなるため、各自が集中できるスペースを確保できます。
また、天井高や床レベルに変化をつけてゾーニングすれば、壁やドアで完全に仕切らずとも空間の使い分けが可能です。
水害リスクについての対策
平屋は二階へ避難できないため、水害対策が極めて重要なポイントとなります。
- ハザードマップで立地を事前に確認する
- 排水計画を適切に立てておく
- 基礎を高くする
- 分電盤などの電気設備を高所に設置する
- 浸水しにくい外壁材を採用する
- 密閉性の高い窓やドアを採用する
最も基本的な対策は、高基礎構造により建物全体を高い位置に設置することです。
盛り土をして地盤を高くすることもできますが、不同沈下(地盤が不均一に沈んで建物が傾いてしまうこと)のリスクを軽減するために、高額な地盤改良工事を伴うので注意しましょう。
バリーズでは、専属のコーディネーターが内装・家具・インテリアまでご提案し、コストを抑えつつおしゃれな平屋を建てることが可能です。
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平屋ならではのメリット

ここまで平屋で後悔しがちなポイントと対策について解説してきましたが、「平屋にしてよかった」と思えるメリットも少なくありません。
平屋を建てる主なメリットは次の通りです。
- すべての空間がワンフロアにあるため、移動の負担が少なく暮らしやすい
- 段差が少なく、ご高齢の方や小さなお子さまでも安心して生活できる
- 主な生活空間がすべて同じフロアにあり、家事の無駄な動きが減る
- 空間が上下に分断されず、家族と顔を合わせる機会が増える
- 建物の重心が低く、地震や台風への構造的な強度が高い
- 外壁塗装や屋根の修繕などの際に足場が不要/簡易的で済むため費用を抑えられる
- ワンフロアで階層ごとの気温差が少なく、冷暖房効率が良いため光熱費を抑えられる
平屋には上記のようなメリットがあるため、子育て世代のファミリー層や夫婦二人世帯、シンプルでミニマルなライフスタイルを好む方など、幅広い層から人気を集めています。
バリアフリー仕様との相性も優れていることから、将来を見据えた長期的な暮らしを考える方にもおすすめの住まいです。
平屋を建てようと検討されている方は、こちらの記事もごらんください。
まとめ
平屋は、バリアフリー性や家族とのコミュニケーションの取りやすさなど多くのメリットがある一方で、暑さや建築費用、採光・通風、プライバシーなどのデメリットも存在します。
しかし、断熱性能の強化や間取りの工夫、防犯対策などを徹底することで、解決も難しくありません。
事前に後悔しやすいポイントを把握し、適切な対策を講じることで、快適で安心できる平屋を叶えましょう。
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