土地抜き2,000万円の家に必要な年収は?費用内訳・ローン・間取りの考え方を解説
「土地抜き2,000万円で家を建てたいけれど、自分の年収で実現できるだろうか?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。
建物本体価格2,000万円という予算は現実的なラインですが、初めてのマイホームづくりだと月々どれくらいの返済になるのかイメージしづらいですよね。
また、建物本体価格だけを見て判断すると、付帯工事や諸費用、外構工事などの追加費用で予算オーバーするリスクも。
土地抜き2,000万円の予算でマイホームを実現するためには、費用の内訳や住宅ローンの返済額と年収のバランスを把握しておくことが大切です。
そこでこの記事では、土地抜き2,000万円の家に必要な年収の目安から、費用内訳・住宅ローンシミュレーション・広さや間取りの考え方まで分かりやすく解説します。
これから家づくりを検討する方にとって、資金計画の参考になる内容です。
| コラムのポイント |
|---|
| ・土地抜き2,000万円の家を建てるために必要な年収の目安は300~400万円程度です。 ・実際に2,000万円の家で住宅ローンを組んだ場合の返済額を2パターンシミュレーションしてみましょう。 ・要望の整理や間取りの工夫など、予算2,000万円で理想の家を建てるためのポイントをご紹介します。 |
目次
土地抜き2,000万円の家に必要な年収の目安

さっそく、土地抜き2,000万円の家を建てるために必要な年収の目安をチェックしていきましょう。
一般的にマイホームの費用と年収のバランスは、年収倍率・返済負担率の2つの指標を目安に考えることが多いです。
- 年収倍率:住宅ローンの借入額を年収で割った数字。6~7倍が目安
- 返済負担率:年収に占める住宅ローン返済額の割合。20~25%以下が目安
年収倍率による年収の目安
まずは年収倍率の目安6~7倍で、2,000万円の家を建てるために必要な年収の目安を考えてみましょう。
- 2,000万円 ÷ 6~7倍 =約285~333万円
上記の計算で、2,000万円の家を建てるのに必要な年収の目安は285~333万円となります。
返済負担率による年収の目安
次に、2,000万円の家を建てるために必要な年収の目安を、住宅ローンの返済負担率から考えてみましょう。
一般的に返済負担率は20~25%以下が無理なく返済できる目安と言われています。
2,000万円をフラット35の全期間固定金利2%、返済期間35年で借り入れた場合の年間返済額は80.4万円になります。
- 80.4万円 ÷ 20~25% = 約321~402万円
返済負担率20~25%で計算すると、必要な年収は約321~402万円となります。
結論:2,000万円の家に必要な年収は300万円以上
2,000万円の家を建てるのに必要な年収の目安について、年収倍率・返済負担率それぞれの計算結果をまとめてみましょう。
- 年収倍率6~7倍:約285~333万円
- 返済負担率20~25%:約321~402万円
上記2つの結果をまとめると、土地抜き2,000万円の家を建てるのに必要な年収は最低でも300万円以上が目安と言えそうです。

出典:フラット35利用者調査2024年度注文住宅のデータを参照し弊社作成
実際に住宅ローンを組んで注文住宅を建てた方のデータを見ると、年収400~500万円が最多ですが、300~400万円の割合も多いです。
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、実際は年収や貯蓄と住宅ローンの返済額などのバランスを考えて資金計画を立てる必要があります。
次の章で、土地抜き2,000万円の家の住宅ローンシミュレーションをチェックしていきましょう。
土地抜き2,000万円の家の住宅ローンシミュレーション

実際に土地抜き2,000万円の家の住宅ローンシミュレーションをしてみましょう。
頭金の有無や返済期間によって、返済額がどのように変化するのか2パターン比較してみます。
パターン① 頭金なし 35年
まずは、頭金なしで35年ローンを組んだパターンをシミュレーションしてみましょう。
※条件
- 借入金額:2,000万円
- 返済期間:35年
- 金利:全期間固定2%
- ボーナス返済:なし
- 返済方法:元利均等
| 項目 | 金額 |
| 毎月の返済額 | 66,252円 |
| 年間返済額 | 795,024円 |
| 総返済額 | 27,825,861円 |
| 利息分 | 7,825,861円 |
| 利息割合 | 28.2% |
頭金なしでも35年だと毎月の返済額は約6.6万円で、一般的な家賃の水準に近いですね。
年間返済額は約80万円になるため、返済負担率20%で計算すると必要な年収の目安は約400万円です。
また、頭金なしで長い住宅ローンを組むと、利息割合が増えるため総返済額は多くなります。
こちらのコラムで、頭金なしの住宅ローンについて詳しく解説しています。
パターン② 頭金500万円 30年
続いて、頭金を500万円用意し、30年の住宅ローンを組むパターンをシミュレーションしてみましょう。
※条件
- 借入金額:1,500万円
- 返済期間:30年
- 金利:全期間固定1.8%
- ボーナス返済:なし
- 返済方法:元利均等
| 項目 | 金額 |
| 毎月の返済額 | 55,442円 |
| 年間返済額 | 665,304円 |
| 総返済額 | 19,959,321円 |
| 利息分 | 4,959,321円 |
| 利息割合 | 24.9% |
頭金を500万円入れると融資率が下がるため、金利も有利になる可能性があります。
全期間固定金利1.8%で計算すると、毎月の返済額は約5.5万円と先ほどより少なくなります。
場合によっては、返済期間を短くするなど選択肢が広がるのがメリットですね。
ただし、貯蓄をすべて頭金に使ってしまうと、転職や病気などで収入が減少した場合の返済が滞ってしまうリスクがあります。
一般的には半年分の貯蓄を確保しておくのが目安と言われていますので、頭金とのバランスを考えてみましょう。
土地抜き2,000万円の家の広さと間取りの考え方

実際に2,000万円の予算で、どれくらいの広さや間取りの家を建てられるのか考えてみましょう。
延床面積は20~30坪前後が目安
建物本体価格2,000万円だと、建てられる家の延床面積は20~30坪前後が目安となります。
設備や内装の仕様、間取りなどの要素で変動しますが、坪単価だと60~70万円前後の比較的ローコストなハウスメーカーを選ぶのが理想的です。
間取りは2~3LDKが主流
前述した延床面積20~30坪の場合、建てられる間取りは2~3LDKが目安になります。
平屋やコンパクトな2階建てで20坪台の延床面積で建てる場合は、2LDKでリビングや各部屋の広さを確保したいところです。
30坪前後なら3LDKも視野に入り、3~4人家族で暮らしやすい間取りをつくりやすくなります。
2,000万円の家づくりを成功させるポイント

最後に、土地抜き2,000万円の家づくりを成功させるために考えるべきポイントを押さえておきましょう。
優先順位を付けて要望を絞り込む
2,000万円の予算で満足度が高い家を建てるためには、あらかじめ優先順位を付けて要望をある程度絞り込むことが大切です。
すべての要望をプランに盛り込むと追加費用がかかって予算オーバーするため、優先順位が高い要望を絞り込んでプランに盛り込む必要があります。
例えば、リビングの開放感やデザインを優先するなら、子供部屋や寝室はコンパクトかつシンプルにするなど、予算配分によって満足度が高い家を建てましょう。
無駄のない間取りで延床面積を抑える
2,000万円の予算内で理想の家を建てるためには、間取りの無駄をなくして延床面積を抑えるのも大切なポイントです。
延床面積を減らせば総額費用を抑えることができ、その分設備や内装などを充実させられます。
例えば、廊下を減らしてLDKを回廊のように使う間取りなら、延床面積を抑えつつ家事動線の良い設計にもつながります。
ただ延床面積を減らせばよいわけではありませんが、間取り図を見て無駄な部分がないかチェックしてみましょう。
建物本体以外の費用も想定する
マイホームづくりでは建物本体以外の費用もかかるため、総額を把握しないと2,000万円の予算をオーバーしてしまいます。
例えば、新しい住まいに必要な家具やインテリアは、1からそろえると150~200万円ほどかかる可能性があります。
建物本体だけで2,000万円の予算を考えていると、実際に暮らせる状態にするための追加費用でお金が足りなくなるリスクがあるのです。
このようなリスクへの対策としては、家具付きの住宅プランを用意しているハウスメーカーに相談するのがおすすめ。
例えばバリーズは、家具やインテリア込みのワンプライスの家づくりをご提供しています。
プロのコーディネーターが内装に合わせて家具やインテリアまでご提案することで、費用を抑えておしゃれな住まいを建てられるのが特徴です。
まとめ
土地抜き2,000万円の家を建てるためには、資金計画や暮らしやすい間取りづくりなどさまざまなポイントについて考える必要があります。
ただ坪単価が安いローコストハウスメーカーを選ぶのではなく、実績やプランが豊富でコストパフォーマンスが高い会社に相談するのがおすすめです。
バリーズはシンプルなデザインや企業努力によって、25坪1,800万円(税抜き)~の手頃な価格の住まいをご提供しています。
リーズナブルな価格だけでなく、住宅性能やデザインにもしっかりこだわっていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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