年収300万円で住宅ローンを組める?借りられる額や月々の返済額はいくらか、審査に通るための方法も解説

300万 注文住宅

住宅ローンで借りられる金額は、年収によって大きく異なります。

そのため、「年収300万円だと住宅ローンを組むのは難しいのだろうか」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、年収300万円で借りられる住宅ローンの目安や、月々の返済額について解説します。

審査に通りやすくするための方法も紹介するので、ぜひ参考になさってください。

コラムのポイント
・年収300万円の場合、現実的な借入額は1,500〜1,800万円が目安です。
・住宅ローンの審査を通りやすくするには、頭金を多く用意するほか、収入合算やペアローンを活用すると効果的です。
・予算が限られる場合は、家具やインテリア代なども含めたワンプライス制の家を購入し、コスパのいい家づくりを叶えましょう。

年収300万円で住宅ローンを組めるのか

年収300万円で住宅ローンを組めるのか

結論からお伝えすると、年収300万円でも住宅ローンを組むことは可能です。

より年収が多い場合と比較すると借入可能額は低くなりますが、年収300万円台で家を購入する人は少なくありません。

こちらの表には、住宅金融支援機構「フラット35利用者調査(2024年度)」をもとに、過去5年間分の年収400万円未満の人の割合をまとめました。

年度年収400万円未満の割合
202022.1%
202122.2%
202219.9%
202319.8%
202419.9%

〈出典〉住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」(2024)

上記の表からわかる通り、年収300万円台で住宅ローンを組む人の割合は全体の2割ほどを占めています。

つまり、住宅ローンを組む人のうち、5人に1人は年収が300万円台であることが伺えます。

年収300万円で住宅ローンをいくら借りられるか

ここからは、年収300万円で住宅ローンをいくら借りられるのか解説します。

住宅ローンの借入額を計算する場合、年収倍率から考える方法と、返済負担率から考える方法の2つがあるため、それぞれの金額を確認していきましょう。

年収倍率から考える場合

年収倍率とは、住宅ローンの借入額が年収の何倍に値するのかを求める指標で「住宅ローン借入額 ÷ 年収」で求められます。

注文住宅や建売、マンションなど、住宅の種類によって適切な年収倍率は異なりますが、基本的には年収の6〜7倍が目安とされています。

しかし、月々の負担をできる限り抑え、無理なく返済できる金額にしたい場合は、5~6倍ほどの借入額に収めるのがおすすめです。

年収300万円の場合、計算は次の通りとなります。

  • 年収300万円× 5倍 = 1,500万円
  • 年収300万円× 6倍 = 1,800万円
  • 年収300万円× 7倍 = 2,100万円

つまり、年収300万円で住宅ローンを組み、無理のない返済金額にしたい場合は1,500〜1,800万円、より多く借りたい場合は2,100万円までが目安となります。

返済負担率から考える方法

返済負担率(返済比率)とは、年収において年間返済額がどれほど占めるかを表す指標です。

「年間返済額 ÷ 年収 × 100」で求められ、住宅ローンの審査を通過するためには、25〜35%以下が目安となります。

しかし、無理なく返済できる金額を借りたい場合は、20〜25%が目安です。

年収が300万円の場合、次の通りになります。

  • 年収300万円 × 20% = 年間返済額60万円(毎月の返済額は約5万円)
  • 年収300万円 × 25% = 年間返済額75万円(毎月の返済額は約6.25万円)
  • 年収300万円 × 30% = 年間返済額90万円(毎月の返済額は約7.5万円)
  • 年収300万円 × 35% = 年間返済額105万円(毎月の返済額は約8.75万円)

金利が0.5%、返済年数35年と仮定した場合、それぞれの借入可能額は次の通りです。

  • 返済負担率20%約1,926万円
  • 返済負担率25%約2,408万円
  • 返済負担率30%約2,889万円
  • 返済負担率35%約3,371万円

返済負担率30〜35%では月々の返済額が大きくなるため、返済負担率20〜25%、借入額は1,900〜2,400万円ほどが現実的です。

年収300万円の住宅ローンで審査に通りやすくする方法

年収300万円の住宅ローンで審査に通りやすくする方法

年収300万円で住宅ローンを組む場合、審査に通りやすくするためには次の5点を押さえておきましょう。

できる限り無理のない借入額に抑える

住宅ローンの審査を通りやすくするためには、借入額を無理なく返済できる額に抑えることが重要です。

ちなみに、「フラット35利用者調査(2024)」によると、融資区分別に見る所用資金や融資金、年収倍率の平均は次の通りです。

融資区分別所要資金融資金年収倍率
土地付注文住宅5,007万円4,251万円7.5倍
注文住宅3,936万円3,080万円6.9倍
建売住宅3,826万円3,260万円6.7倍
中古戸建2,573万円2,208万円5.3倍
マンション5,592万円4,033万円7.0倍
中古マンション3,033万円2,208万円5.5倍

〈出典〉住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」(2024)

基本的に年収倍率は5〜7倍ほどに収まっているため、年収300万円で住宅ローンを組む場合も、1,500〜2,100万円までに借入額を抑えておくことをおすすめします。

頭金をできるだけ用意する

頭金をできる限り多く支払うことで、住宅ローンの審査を有利に進められる可能性があります。

例えば、年収300万円で2,000万円のローンを組みたい場合、年収倍率は7倍弱です。

一方、頭金として200万円用意できた場合、借入金額は1,800万円となり、年収倍率は6倍程度に抑えられるため、審査に通る可能性が上がります。

一般的に、頭金の目安は物件価格の10〜20%ほどとされていますが、審査をスムーズに進めるには20%以上を払っておくと安心です。

しかし、住宅ローンの審査を通りやすくしたいからと言って、頭金を無理に用意することはおすすめできません。

無理なく生活できる程度の預貯金を確保し、もしも余裕がある場合には、頭金の支払いに回しましょう。

借入期間を長めに設定する

住宅ローンの借入期間を長く設定することも、住宅ローン審査に通りやすくする効果的な方法です。

ちなみに、国土交通省「令和6年住宅市場動向調査報告書」によれば、住宅ローン返済期間の平均は次の通りです。

種類返済期間
注文住宅(住宅建築)33.9年
注文住宅(土地購入)35.6年
分譲戸建住宅30.9年
中古戸建て住宅25.5年
分譲集合住宅28.2年
中古集合住宅27.7年

〈出典〉国土交通省「令和6年住宅市場動向調査報告書」

どの住宅においても、返済期間を30〜35年ほどにしている割合が多くなっています

借入期間を長くすれば、住宅ローンの審査が通りやすくなるだけでなく、月々のローン返済の負担も軽減できるのは大きなメリットです。

しかし、借入期間を35年とすると、完済前に定年退職を迎えるケースも少なくありません。

経済的に余裕のあるうちに完済したい場合は、なるべく早めの段階で住宅の購入を検討しておきましょう。

「20代で家を買ってもいいのか」とお悩みの方は、こちらの記事もごらんください。

〈関連ページ〉20代でマイホームは後悔する?購入を後悔してしまう理由と対策とは

収入合算やペアローンを活用する

配偶者と共働きの場合、収入合算を利用することで、審査に通りやすくなります。

収入合算では、ローンを申し込む本人の収入に、配偶者などの親族の収入を合算して審査を受けることで、単独で申請するよりも借入可能額を増やすことが可能です。

しかし、収入合算者は連帯保証人、あるいは連帯債務者としての責任が生じ、連帯保証人はローン申込者本人が返済できなくなった場合に、連帯責務者であれば申込者本人と同様に返済の義務を負うこととなります。

また、あくまでも審査時の合算された収入で借入額が計算される点に注意が必要です。

出産や失業などで収入が減った場合や、離婚した場合であっても、ローンの返済額は変わらず、支払い義務もなくなりません。

複数の金融機関を検討する

住宅ローンは、複数者に借入審査を申し込んでいても、審査に影響が出るわけではありません。

審査に落ちた時のリスクを軽減するためにも、いくつかの金融機関で事前審査を受けておきましょう。

これにより、審査が通った金融機関の中から、できる限り希望を叶えられる住宅ローンを選択できます。

好条件で住宅ローンを組むためにも、2〜3社ほどで審査を受けておくと安心です。

住宅ローンのプロに相談する

お金に関するお悩みを解決するには、専門家に相談するのがもっとも安全な近道となります。

ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーなどの専門家に相談し、年収300万円の場合に最適な借入プランを提案してもらいましょう。

専門家であれば、各金融機関の審査基準についても詳しく、必要書類の準備や、返済計画のシミュレーションもサポートできるため、審査の通過率アップに貢献できます。

ハウスメーカーを選ぶ際には、ファイナンシャルプランナーなどの専門家も在籍しているのか、資金計画についても相談できるのかを確認しておきましょう。

バリーズでは、住宅ローンアドバイザーが最適な金利タイプや借入額の目安を提案しています。

「自己資金が少ないけど大丈夫か」「補助金は使えるのか」などの疑問にもお答えしているので、気になる方はこちらよりごらんください。

予算が限られる場合のおすすめの対策

予算が限られる場合のおすすめの対策

予算が限られる中でも、コストパフォーマンスの高い家づくりを叶えたい方は、ワンプライス制の家を購入するのがおすすめです。

バリーズでは、住宅・家具・インテリア・照明・カーテン・インテリアコーディネート代などをすべて含んでも、2,000万円台で一軒家を購入できます。

すべて住宅価格に含まれているので、後から「家具を新しくそろえたら予算オーバーになった」と失敗するリスクがありません。

また、すべて込みのワンプライスでありながらリーズナブルなので、予算不足でお悩みの場合にもぴったりです。

バリーズの住宅ラインナップが気になる方は、こちらからご確認ください。

まとめ

年収が300万円の場合も、住宅ローンを借りる人は少なくありません。

無理なく返済できる金額にしたい場合は、借入額を1,500〜1,800万円ほどに抑えて、月々の負担を軽減しましょう。

また、住宅ローンアドバイザーが在籍しているハウスメーカーであれば、ローンについて気軽に相談できて安心です。

バリーズでは、資金計画からサポートできるだけでなく、コスパのいいワンプライス制の家を提供しているので、お気軽にお問い合わせください。

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